[この変わり者の爺さんの商売はちと変わっている。
欲しい情報を得るためには、爺さんが露店で売っているものを最低一つは買わないといけないことになっている。
どこから仕入れてくるのか品質も値もそこそこ悪くないのがいいところでもあるが]
んー……それじゃ、これを貰うわ。
[並べられた商品を見ていてふと目に止まったのは金と真珠でできた髪飾り。
なんとなく、あのエルフの青い髪に似合いそうな気がして、気がつけばそれを選んでいた。
毎度、と無愛想に呟く商人に金を支払うと、
先ほど買った髪飾りを懐にしまって、その場を後にした。]