[駆け行く2羽の鴉を横目に、周囲へと意識を向ける。道化師に、他を心配する、という心は持ち得ない。魔王を始め、同胞には絶対的な信頼があるためだ。このような場所で遅れを取るような者達ではない]……彼らも流石、と言ったところですかねぇ。[勇者らもそれぞれの力を駆使して妖魔を撃ち落としていく。特に妖魔と同じ属性であろう勇者が、相手の耐性をものともせずに剣を振りぬいていく様子は感嘆に値する。剣に闇属性を纏わせ切り払うアルフレッドの手腕もなかなかだ。フランの魔法は彼らをよく補佐している]