……シュテルン、一時的に霧を『寄せ』ろ。こう視界が悪いと、全力で動き切れねぇからな。[視線は対する男へと向けたまま、傍らの少年へと短く告げる。くるり、槍を一度回してから両手で持ち直して構えを取る。銀の穂先が、自ら煌めくように光を放った。**]