[少年がミヒャエルと呼ぶ彼は、同い年であり、また、
少年と同じく騎竜師になるべく学びを重ねている。
マイペースなところがあるのがこの少年である。
ゆえに、騎竜師を目指すうえでの進み具合を周りと比べまくることはない。
しかし、自分がちょっと自信があることに関してはちょっと強引である。
それはたとえば、絵を描くことだとか。
中庭に飾られている氷像は、
少年が先輩の竜をスケッチしたものをもとになんやかやと作られたものである。
そういうわけでやっぱりいろんな人に見てもらいたいなあと思い、
ミヒャエルのことも誘っていたわけだが]