― 光の船 ―[そうして今、名付けし光の御使い《アデル》が天の軍を率いていく。>>45 その様子を、大天使は目を細め見つめていた。 地上に目を遣れば、遠く影>>71の落ちるが見える。 光と対極にありて、しかして互いになくば在り得ない者。 各々に欠くべからざる、天の御使い。] 良い。始めよ。[呼びかけ>>47に返ったのは、短くそれだけの音だった。 ただ響きの中、穏やかに微笑むかの気配が伝わったか。 そして見守る先、過たず光が地上に降り注いだのだ。*]