― 回想/星降りの夜 ―『俺は凡庸だろう』[星見酒の最中、親友《とも》は笑いながらそんなことを言った]『だが、王自身など優秀でなくとも良い』[親友《とも》は続けてそうも言う。彼は単に己を卑下しているわけではない。己を知り、己が為せることを理解した上で紡いでいる]