―現在:レストラン―
……近いうちに、また来てくれるかしら?
[ごちそうさまでしたと、手を合わせて、そんなことを呟く。
確かそろそろ前の花が駄目になる時期だったなと思い出したときに、カレルの顔が浮かんだからだ。
それに……ジャスミンティーを試作してみたので、ぜひ試飲してもらいたいななんてこともぼんやりと思う。
グラスに残っていた水を飲みほして、ペロリと平らげたお皿を眺めながら一息ついた。
お腹は膨れた……けれど、もう一声というところ。
でも、ハラハチブンメがいいと言われたことがあったから、お昼までちょっと我慢することにする。
いかにもな女子の食べ物だな……とか、腹はもつのか……なんて思われている>>92 とは露も知らず。]
あ、やっぱりソマリ?
2年ぶり……かしら?久しぶりね。
ええ、相変わらずよ。
でも……上お得意様がいなくなって困っててね?
[くすくすと冗談めかして言ったのは、彼が女性にプレゼントするためによく買いに来てくれていたこと>>92 を思い出したから。
その姿は思いのほか熱心で、セリフも顔も軽いけれど、彼に口説かれる女性は幸せだなぁなんて思ったりもしていた。]