[上下で逆方向の力をかけられた化け物は、胸と足に衝撃を受けると共に空中で半回転。頭から地面へと落ち、身動ぎするようにピクリと身を震わせた後、動かなくなった。やがて、その巨体は大きめの魚へと身を縮めていく]───これが正体か。[自然発生とは思えない化け物の正体は、見た目の通り魚だった。誰が、一体何のために、と一度思考が疑問へと囚われかけたが、周囲の化け物の片も付いたことに気付き意識を戻した]