[ドロシーがその怪物だと言うのではない。
ただ、無意味にその話を思い出すのだ。]
[意味がない事などない。
お前は最初から、わかっていたのではないか?]
[マーティンという養父を得たドロシーを、少なからず羨んでいたのだろうか。
いい歳して、嫉妬していたのだろうか。
船を任された彼女の背中を見て、心が急いていたのだろうか。]
[いつもはサイコキネシスを使う度に倒れていたのに、今は少し眉を顰めるだけ>>109。
――ああ、変わったんだ。
もう戻れないのだ。変わらないものなどどこにもない。]
[右で二発、左で一発。
引き金を引いて銃弾を放ったが、果たして。
エネルギー弾だから、外して床に当たったりすれば軽く焦げるだろう。*]