もっとも……クリフが出来る、って判断した。
僕はそれを信じてもいる。
自分でも言ってただろう?
あの教え子の心根は誠実だ、って。
クリフの目は歪んでいない。
だから人を見る目も良く持っている…と思う。
誰に脅されたわけでもなく、クリフが王国側に行って会談するという。それだけ信用するに値する人物───なんだろうと、思ってる。
だから、会談には僕も行く。
その判断が正しいように。
そして、もしものことがあったら…、
…まあ、この腕じゃ壁にもならないんだけど。
[やや情けない顔で、怪我をした腕に視線を遣って]