[ そして続いた高潔なゼファー云々という言葉にも、表情は変わらず。 ]
風評如きをゼファーは恐れない。
[ あっさりと、そう言い捨て... ]
そも、我らがこのまま帰国したとして、海賊がまた襲ってきたら王国はどう対処するつもりだ?
[ ゼファーの兵を知った海賊は、確実に戦力を整え、以前よりしぶとい敵となる筈だ。
戦で疲弊した王国軍と未だ付け焼き刃の域を出ないだろう義勇兵達が、それに対抗出来るのか?と、男の感じた根本的な疑念を投げる。 ]
...答えるのは、私が二本目を取ったらで構わない。
[ 王国の内政方針を問うたという自覚はあった。あくまで答えを拒まれたなら引くつもりはある。 ]