[ 曖昧な言葉だったけれど、語る彼女の声の響きに。 子ども心にも、そう察せられた。 双子の半身を失うのは…守れないことは。 自分の身を引き裂かれるよりも、きっと辛いことだろう。 そう思えば。自分にも、 「何があっても見捨てない、最期まで一緒にいて守る」と 約束している 弟がいると、つい話したりもして。>>2:167 見捨てないだの、最期までだの、尋常ならざる約束を、 彼女がどう思ったかは定かではないが。 ]