―天使長執務室前―
[ウェルシュの希望に一つ頷き]
では、試してみるか。
――ウェルシュに宿りし悪しき意思よ。我が声が聞こえるならば、去れ!
[そう力強く呟き、腕を振る。
さて、その効果が出るか出ないか、それはさておき]
うむ。天使長たる私が恥ずべきことだが、油断していたようだ。
反省せねばなるまいな……
[事実そう感じているかのような表情に、ウェルシュの、若干の無理すら感じる擁護と弁明(>>106)。
軽く笑みを見せて答える]
………ウェルシュよ。似合わぬ世辞も弁明も要らぬ。
能天使は多少無骨なくらいで良いのだ。
元より、それに怒る私でも無いことは知っておろう。
……む?どうしたゲルト。
[言い終えてから。ゲルトが耳元でささやく言葉(>>100)を聞き―――]