おいっ、ちょっ……!?[唐突に腰にまとわりつかれ、虚をつかれる。腰に数本あるナイフのうちの1つに彼女の手が伸びるのを見ると、相手が女だから……と悠長なことは言えなくなった。むしろ、ヒステリーを起こした女の方が、行動が読めなくて性質が悪いかもしれない] 落ち着けっ!![最終警告のように、階下に届く程の音量で叫ぶ。それでも……嗚呼、もし、コンスタンツェがナイフを抜いてこちらに向かってくるならば、正当防衛のための抗いをするのに躊躇いは、ない]