[やがて『剣の百合』を引き寄せると立ち上がり、出立の準備を始めた]
ねえ、ベル。
私、ベルと戦うの、本当に……嫌だよ。
何でせっかく仲良くなれたのに、
戦わなくちゃいけないんだろうって思う。
[ベルティルデに顔を向けぬまま、手だけを動かし言葉を続ける]
でも、あの神官長のひとの言うように、
戦いが、みんなの力を引き出して、
それが世界を救う可能性に繋がるのなら――
それは、……仕方のないことなのかなって。
[ルートヴィヒの真摯な口調>>19は、
頑なな子供にも現状を理解させるに足るものだった]