[階下に降りると既に人は疎ら、あるいは不安げな者もいただろうか。
誰とも視線を合わすことなく真っ直ぐに管理人室へ。特に何事もなければ、中にいるであろうバルダザール中尉へ報告の許しを得る事にする。
許されれば、通信が不安定であったこと。一瞬聞こえてきた「了解」の声(だがそれが何に対する了解なのかは不明)、そして何よりも肝心な、「以後通信はできそうもない事」を報告するだろう。
部下の二人にもしも出会えば、同じように伝達をする。(不安を煽らない様な言葉を選ぶつもりだが、うまくいくくだろうか)。
それら伝達が終われば、自分は一先ず玄関ホールへ。伝言板で各々の行く先を確認するだろう。]