― 渇きの渓流・上空 ―[淵に向けた視線をふと巡らせたなら、同じ所を見やる蒼龍の姿>>96が目に入る]……結論は同じ、か。[飛び出して来た鳴蛇たちは、だいぶその数を減らしている。淵に潜むものも穏やかならぬのか、水面が不自然に揺らめいていた]……ここはいっそ、釣り上げるのも一興、か。[そのざわめきが、眷属を失したが故のものであるならば、と。見回すのは、己が火気につられて集いし鳴蛇たち。これを一掃したなら或いは──と。そんな事を思いつつ、手にした剣を握り直し]