[R-01は微動だにしなかった。
相手の攻撃は必ず弟達が防いでくれるという絶対的な信頼が、クライナー・テラーからの砲撃という行動を頭の中からシャットアウトしていた。
頭部の真横・左右で起こる爆発を意に返さず、R-01は高く飛び上がった]
あれって遠距離攻撃ないのかなー。
「ビルトラプターは接近戦専用と言っても過言ではないから、万が一あったとしてもローレルなら簡単にあしらえると思うわ」
あ、そうなんだ?
[白英の分析に、しばし、んーと指を顎に当てて考えて]
なら接近戦だね!
[バーニヤの左側に縦に装備されていた刀が九十度前に折れる。
そうして突き出された刀の柄を力強く握って引き抜くと、ビルドラプターに切っ先を向けて突撃を開始した]