[旅の途中、仲間を失ったことは何回もあった。そのたびに、自分は無力だと思い知る。自分に力があれば救えたのではないかという思いと…その力を持っている、フィオンへの嫉妬。闘いを終え、大剣を携えてたたずむ彼を見つめる。今もこうして、フレデリカを失った悲しみよりも前に、彼への嫉妬を煽られる自分がいることに、唇を噛んだ。考えを振り払うように、頭を振った後彼に近づく。]