ひぃ…ダっビ先っ…ゼハァ…生……[自分でも耳障りなほどの荒い息。体力でも劣っている。限界はとうに越えていたのかも知れない。その見切りすら忘れていた。今こうして喋らせてくれてるのは、相手の慈悲かそれとも余裕か。そんな事を考えるよりも今はただ、あの忌まわしい戦争狂《ベルティルデ》が憎らしかった。あの浅ましい自己矛盾《シュテラ》が羨ましかった。だから言っていた]