ー第二エリア・通路ー
[バイオリンの音を追うように足をすすめていたのだが、不意に音が止む。
流石に音が聞こえなければ、居場所がわからない。
凄く……ものすごく、残念で、暫く音がまた聞こえて来ないかとブラブラしたが、無駄足におわる。]
お会いしてみたかったです……本当に。
[先程まで聞こえていた曲のメロディーを、無意識に鼻歌を歌いながら歩いていると、ふと目に留まった『イレックス』の看板。]
そういえば、時計に遅れが出ていましたね…。
[修理に出そうかとも思ったが、今は時間に縛られる旅ではないし…。また機会があればでいいか…とポケットに突っ込んで、ブラブラと歩き出す。]