[がらんとした屋敷にコツコツコツコツと足音が響く。青年の言葉>>107に耳を傾け]
導かれた…そうですか。だれも見たことがない主人とは、また不思議な話だ。
[よく見れば、相手はまだかなり若い。おちついた雰囲気に誤魔化されてはいるが、20を越しているかどうかといったところだ]
(若いな…)
[世の中あり得ないことはあり得ないと、まだ知らないとしてもおかしくはないと考える。じぶんもそうだったから。
しかし、それは不愉快な若さではなかった。むしろ、その目に見えているであろう、自分よりもはるかに広く深い世界を羨ましく思った]