>>105 オクタヴィア
[焦げ臭いにおいに気付いて花屋まで辿り着いた折。
昔馴染みの店主の惚けた回答に、相変わらずだなとため息が零れた]
ある意味事件だな。
[どうせまた鍋でも焦がしているのだろう。そのことを遠回しに告げたつもりだが、彼女に意図が伝わるとは思っていない。行動した方が早いので、さっさと現場と思われるキッチンへ向かう]
南瓜以外の何かはないのか。
[背後から聞こえる暢気な声に、真面目に答えるのも疲れたのかそんな風に問うて。案の定、煙を発していた鍋に辿り着けば、動じる様子もなくさっさと火を止めた]
ヴィオ、火を使ってるときは目を離すな。
火事が起きたら俺の仕事が増えるだろうが!
[客の応対をする彼女へ文句を言うが、聞き流されるのもいつものことだ]