人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


天軍指揮官 ナネッテ


 …────、ふ。

[下級天使らが全て消え去り、淡き光の降り注ぐ中、
 大天使は光の御船と人の子らを乗せた船と、
 それらを見下ろす位置に浮かび続けている。

 その身を、やはり淡き光が覆っていた。
 その輝きは周囲に満ちるものとは、やや趣を変え。
 良く良く見れば、それは大天使の翼の色と同じいろ、
 大天使自身の命の輝きが零れ出たものと知れるだろうが。]



               ───── ふ、ふふ。



[大天使は笑っていた。
 心より、最も楽しいものを見たと言わんばかりに微笑んでいた。
 試みに白い腕を伸ばせば、やはり淡い輝きが立ち上る。
 命削れゆくその輝きを目に、大天使はゆるりと笑みを浮かべた。]

(113) 2017/11/13(Mon) 21:47:05

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