― 回想・自室 ―
[>>96フェリクスが部屋に辿り着き見たものは、
全身を紅に染め、荒い息をつき暴れる同期の異様と、
>>74暗闇の中、楽しそうに、嬉しそうに舞うソマリの背中。
開かれた扉のすぐ側には、
>>64一足早くやってきたディークがしゃがみこんでいただろうか]
ディークには、手を出すな――……ッ!
[>>75ディークを嬲るソマリの言葉に激昂し。
野望のため、その弟すら犠牲にしようとした畜生ではあったけれど。
それでも、ディークがこれ以上傷付けられるのだけは、我慢ならず。
それはとても身勝手な思いかもしれなかったが――……
チェス盤を支配する魔女のように、カードを繰る占星術師のように
挑発を続けるソマーリュへと、吠え猛る。
窓ガラスが、潮騒のように震え]