……スノウちゃんたちの連絡聞いてないなんて
ソマリ、本当に体調、大丈夫なの?
[控えめに言っても顔色が悪いソマリにそう問い、その目元を覗き込む。
たしか電話の声も酷かった。
どこか覇気?というものが希薄で、非常に疲れたような印象を受けたし。
……いつものソマリであるならば、こんな事態を……知らない筈があるのかと不思議に思う。
どうして、シラナイ?じわり、と……広がる染み。]
……結論から言えば、
マーティンには、会えたわよ。
……、……もう亡くなったけれどね。
カレルが……銃で、ね。
指名されてしまったし……危険生物だったのよ、きっと。
[そして、マーティンは『恋天使』だとほぼ確信しながらも、言っていいものか迷い、そう告げる。
蘇る悲しみを殺しながらそう言えば、その声はもしかしたら。
酷く冷え冷えと響いたかもしれない。
その声色に不信感を持たれたとしても……感情を留めることに必死な自分はきっと、気付かないだろう。
もし危険生物だったという言葉に理由付けを求められたのだとしたら、おそらく説明しただろうが……。*]