鳥の羽根に乗せるには
重すぎるのなら無理にとは言わない。
だけれど…、
ボクの願いが叶うことを祈ってくれるのなら
…風と空の果てから願ってくれるのなら
連れて行って欲しい。この絵を、きみと共に。
[ 他でもない彼に、絵を託す気になったのは
詩人の一言>>3:208が一助になっていたけれど
それを彼が知る由はない。
自分が彼と旅をする。
そんな未来も存在する可能性はあっただろう。
…もし、何もせずに安穏と暮らして居たなら。
争乱の渦中に巻き込まれただけの画家だったなら。
けれど、それは夢物語でしかなく。
だからこそ『絵』にその役割を託そうとした。
果たして受け入れられるかは別として。* ]