……サク、 怪我は放っておいたらダメだって、言っただろ、もう。先、傷治すぞ。[髪にこびり付いた赤に、指先を下ろす。咎めるような声は、心配そうな。そっと、頭に響かないようにと手を引いて、]つっても、二階、人多いしな。一階降りよっか。[彼を疑う魔女と、 子供部屋から、何かを打つ音。眉を顰め、そして、少しばかり急ぎ足に、階段を下りて行こうと。]