― 食堂 ―
[別に男の食事なんか眺めていても面白くはないけれど、なんだかんだと小腹も空いていたので厨房を覗いてクラッカーの類を探してくる。
栄養食ゼリーじゃ口寂しいお年頃だった。
残念ながら、ライム色した"コーヒー牛乳"未満のものは目にしなかった模様。
クラッカーにチーズを乗せてつまみながら、酒でも欲しいななんて思っていると、ジークから質問が飛んできた。>>110]
博士?
会ったというか、見た、かな。
───あー、そうだよな。たぶんじいちゃんだよな。
[視線をちょっと宙に投げてから、ジークの顔に戻す。]