[芯が折れたような声と、色のない表情で伝令に指示を寄越し。
魂の安らぎを神に祈ることも出来ぬ立場を僅かに嘆きつつも。
内心では、ならば地獄で会おうと、声に出さずに彼へと送り。
一瞬光を失っていた目の色は、数分もすれば、静かな輝きを漲らせるようになる]
……次の戦は……弔い合戦か。
……『イーシュト』。お前の犠牲は、無駄にしない。絶対にな。
[一度は折れた声の芯を修復し。
いや、むしろ平常よりも強い口調の独り言は。いかなる感情を表すものか。
竜の発見が主に知らされた>>50のは、それからほんの数分後のことだった*]