レディのところへは、──行かない かつてのあの人を護っていたものは皆死んだ。今更私の守護を求めはしない 兄弟だから。助けが必要な時には支え合うとしても、 彼女には彼女の未来を歩む権利があるよ[仄かに笑い、一度言葉を切る] そして私も もはや、拠り所と愛情を求める弱きものではない [視線を逸らされないよう、鮮やかな翠を覗き込んだ]