― 黄砂の村 ―
[意識は大分はっきりしているものの、身体の方は中々ついてきてくれぬよう。
それでも、意識に落とした願いに応じてくれたイルマ>>101の手から水を受け取り、渇きを癒すと、多少なりともマシにはなった]
……ありがとう、助かった。
[どうにか出せるようになった声で短く礼を告げた後。
ごめんよ、という言葉>>102に、緩く首を横に振った]
いや、君が気にする所じゃない。
避けられる危険に敢えて挑んで不覚を取ったまでの事。
いわば、自業自得だからな。
[できるだけ、穏やかな口調でこう言って。
それから、僅かに首を傾いでじぃ、と目の前の鎧師を見る]