ドロシーせんぱ…………あっ、
失礼しました、ブライアン尉官。
[ 突然声を掛けられ思わず驚きの声をあげ。
見れば美しいブロンドは、
今は白狼騎士団にいるはずのブライアン尉官で。
かつて引き継ぎの時に幾分かお世話になった人。
だけど本当はそれ以前から。
士官学校の後輩にとって、憧れの先輩のひとり。
女性で若くして立派に士官学校を卒業した、
『ドロシー先輩』のこと。
ええ、こちらはただの新人学生だったから
覚えてるはずなんて、ないのだけど。 ]
お元気そうでなによりです。
はい、おかげさまで少しは、様に。
あの、ブライアン尉官は…………その
…………えっと、『大丈夫』ですか?
[ 少し憂いたのは彼女のいる白狼騎士団のこと。
だって鬼のように怖い総督がいるんでしょう?
あたしが心配そうにしたのはそこだったけど
先輩にはどう伝わったのかしら。 *]