君には持つ者としての義務がある。 それを果たす前に、俺も潰える訳にはいかない。 君は、いずれ、朝を呼ぶ光になる。 その為に、茨だろうと、魔物だろうと、打ち払う。[ユーリエに囁き、剣を支えに自重を揺らす。金色の髪が零れて、頬を撫でた。彼女は己と同じ、高貴なる義務を持つ存在。だが、恐怖に竦む少女に、脆弱を晒したままなど、騎士の、男のすることではない。] ―――そう生まれ、俺が選んだ。 この身、我が生、サイキカルの血はそう在るのだ。