[ヴァルターがローゼンハイムの元へ向かうと知れば、心配そうに声をかける。] この嵐の中だ。 どうか、気をつけて。[言うまでもないのだろうが、念のため、と。一晩経って、宿は見慣れた銀色に包まれていた。ぶるり、体が震えたのは、きっと寒さの為だけではない。]