[頑張る、とは口にしたものの、術の体得はほぼ出来なかった。『フレアと盟約できたし、術を使うための素地はいっぱいあるのにねぇ。』と、しみじみと誰かに言われたことがある。……あれ、そう言ったの、誰だったっけ。]フレア、悪いがいつもの身体能力向上と剣に火を纏わせるの、頼むな。『はぁーい♪』[場違いな会話に思える会話をして、青年は大きい影の狼へと駆け出す。]