― 中庭・鈴カステラの屋台 ―
[>>90いいのか、と念を押されれば、頷いてみせる。]
勿論だ。
これで済まそうというわけではないが、その、味は保証するから。
[咄嗟に渡せるものが他になかったが、何か飲み物なども奢ろうと思っていた。
>>91やがてカステラを口にした彼が感想をもらせばそっと息をつく。]
どういたしまして。
元々、君達に勧める心算でいたんだ。
[想定とは違ってしまったが、と眉尻を垂らす。
印のスタンプを教えつつ、彼の相棒たるウンブラが食べるのを見守った。
お気に召したようで、すぐに一つ平らげてしまう。
相棒もこんなに小さい頃があった、と懐かしみながら
目的の場所へ向かおうと思ったのだが──空からの飛来物によって阻まれた。]