人狼物語−薔薇の下国

340 下克上の服従試験


死霊術師 ドロシー


 ……おにいさまがすきそう。

[趣味のわるい棚の中身に目をやりながら、故郷にいる"兄"のことを思い出して。
もしかしたら彼になにか手土産でも見つけられるかしら、と。
床に落ちた書類と瓶の中身へと視線をめぐらせます。

……と。
彼の様子がおかしいことにようやく気づけば、気づかわしげな視線を向けました。
屍体である彼が、汗を流すなんて、これまで一度もなかったことです]

 あーちゃん?
 どこかわるいんですか?

[ドロシーにはなにも変わりはないというのに、どうして彼はこんなに苦しそうにしているのでしょう。
ああ、彼の腕からおりていなければ、その汗をぬぐってさしあげることができたでしょうに。
地に足をつけたドロシーには、ただ苦しげな彼を見あげることしかできませんでした]

(113) 2015/06/03(Wed) 22:21:46

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