[ベリアンのように
安らぎを感じている、そう幸せそうに語っていた彼は、
洗脳を受けているようにも虚実を語っているようにも見えなかった。
十人十色とはよく言ったもの。
ここをやれ監獄だ鳥籠だ、と思わなければ、住めば都ではある。
9年という長い時を経て、異質な生活に順応する者も此処にいる。
腰で眠そうにしているレイピアが抜かれたのは、
理不尽な幽閉生活を不満に思った同僚が王子に殺意を抱き
刃を向けた者を斬り捨てた時のことだった。
あの暴動に参加すると言った
ろくな事にならないと制したのは、今でも正しい事だと思ってはいるが。]
あ、安心して。王子君には内緒にしてるからね
俺たちだけでお茶会 …いいでしょう?
[目配せの意味で片目を瞑り、*肩を揺らした*]