― スラム街 ―
通い慣れてても、ねぇ。
[出方がわからないという相手>>110に答え、首を傾げる。
どうやら自分が道を知らないだけ、という線は薄くなったようだ。
続く言葉に、お、と目を見開いて頷く]
そうそう。
ちょっと訳があって、街ん中まーっすぐに走ってったんだけども、いつまで経っても端っこに行きつかなくてな。
ちょっと歩き回って見ても、やっぱり出られそうにないのよ。
[そう答えつつ、見上げた相手に]
つーことは、おめぇもおんなじか。
……一応訊くけど、理由の心当たりとかねぇよな?
[自分よりはこの辺りに関して詳しそうな相手へ訊いてみる。
どことなく、不穏な気配が忍び寄っていることも感じつつ*]