[一召使が主を待たせるようなことはあってはならない。ゆっくりするとは言ったものの、急いで頭からお湯を被って魔物の血を洗い流す。待ち合わせ場所に指定されたのはアイスクリーム屋。もしや主人は冷たいものを召し上がりたいのだろうか。早めに上がって何種類か適当なものを買っておこう。浴槽に入れば、少年>>95はまだ居ただろうか。青年>>99とはすれ違ってしまったか。微かに魔力の香りのする彼らを警戒しながらも、肩まで湯につかり溜めていた息を吐き出した。]