やはり、若の護衛でございますか。[察しが早いと笑む貴人へ、男は苦笑する。]謹んで賜りましょう。おそらくこれが、辰砂での最後の大きな任になります故。[男が告げると、女王は言った。やはり気は変わらぬのかと。]これも渦雷の騎竜師としての名を師より継いだ者の定めにございます。暫しお暇頂いた後には、必ずやこの辰砂へ骨を埋めに戻りましょう。