――爵位継承後――[爵位を継いだ後、暫くは政敵との戦いばかりだった。間接的な攻撃ばかりではない。時には生命に関わるような事態まであった。だが――…どれも幼い頃から慣れたことでもあった。命を狙われることも、その地位を脅かされることも。さながら、それは士官学校入学当初のようで。気付けば、自らの力をもって周囲を押さえ込んでいた。穏便に過ごすなど、出来るはずもない。変わること無い自らの性格に、内心苦笑いを浮かべながらも。]