[だから。
こんな風に過去へこだわる思いをぶちまけて、わんわん泣きだすなんて思ってもいなかった。>>40>>41
シェットラントも困った顔をしていたし。
ミリアムも目に見えてわたわたしていた。
かといってこんなのキアラらしくないとか、
何をこんなところで立ち止まろうとしているのかとか、
駆け巡る感情の奔流を叩きつぶすみたいなことは言えなかった。
じゃあ何を言えばと思っているうちにあちこちから差し伸べられる言葉があって。
そのたびにうんうん頷いてばかりだった]
いいんじゃないかなあ、キアラは……このままで。