[――それから、爆弾は。
船内のドロイドが暴走してシステムの動作も定かではなく、投棄する場所が見当たらない中で、
放置して誰かに危険が及ぶより、いざとなったら自分が……と、そう思っていたから。>>1:357
けれど、苦しげに歪められた翠緑に、そのようなことを言い出したりは、しない。>>82
心配なんか、させたくない。
もう二度と、あんな顔をさせたいわけではないのに。
それに結局、そうして持ち歩いた結果、
自分だけではなくクレステッドまで危険な目に遭わせての、この惨状だ。
少なくとも今後は、あのようなものは持ち歩くまいと、それだけは固く決意して。]