[ ――…恐らくは、と、
推測ということを前置きした上で、 ]
…オズワルドを襲ったのはそこにいるおじさんさ
きっと、ね。
だけれど、彼が人狼かどうかは分からないよ
"人狼"に襲われそうになって反撃したのかもしれないし
[ 床に残る血溜まり。
疲れきったのか死んだように眠っている"おじさん"。
コクーンに運ばれたのだろうか…姿のないオズワルド。
様々な推測は出来れども、それは結局憶測でしかない。 ]
君はそれを聞いて何が知りたいんだい、ヴィクトリア。
状況の全てを知らなかった僕や君からすれば、
この状況は、僕や君がこの"クレメンス"を人狼ではない、と
信じるかどうか、という話なんだぜ。
オズワルドから話を聞くことはもう、出来ないんだからね。
[ 結局は、"おじさん"を人狼ではないと信じられるかどうか。
最終的に君がクレメンス・フォルヒャートを信じられるか。 ]
君は、どう思うかい?
おじさんは人狼か、そうでないか。
[ 質問に答えてはそのまま切り返すように、
彼女の考えていることを知る為、学者は問いかけた。* ]