……、……ところで、少佐。[――後ろ髪を引かれなかった、といえば嘘になるが。知らぬ間に亡骸となっていた、幾人もの空ろが安置されていた部屋を出て]……副長は、敵が主計科の倉庫に篭ったと言ってましたが。これだけやってくれた連中が、どん詰まりに入り込みますかね。なにか、隠し通路みたいなものは……、いや……あるわけないですな、軍艦に。[また、嘆息]