手が空いたら創作料理の新作の構想でも練っといてくれ。 ――… 楽しみにしてるから。[囁いて、今度こそ離れることにしただろう。頑張れよーとも付け足しておいたのは社交辞令というやつだ。もしかしたら、鍋の中身が新作であったのかもしれないが、今は何かを食べるという気分でもなくて、誰かに引き止められでもしなければサロンの外へ出ようかと。その際に、トールが起きた>>60ようだったから、何となくの気まずさでやや足を早めたかもしれない。*]