[ペーターは、アトリエの扉に手をかけた]……わかった。パメラ姉ちゃん。ここを開けて。…僕は、僕の勝手で、あなたを……殺す。[抵抗されるかもしれない。反撃にあって、ペーターが死ぬ可能性だって考えた。それでも、この扉を開けないという選択肢はなかった。ただ、涙がこぼれそうだった。けれど、ペーターは泣くわけにはいかない。涙で視界が滲めば、きっと、ナイフを上手に振るうことはできないだろうから。]