王都をマルールに黙って譲る訳にはいかない。 今のところ連邦側で一番王都に近いのは、うちの部隊だからねぇ。 邪魔しに──… 行くよぉ。[目的を告げる。と、『では別働隊に向かって突撃ですか!』と部下からあがる確認の声。男は笑って首を左右に振った。] いやいやぁ… 馬の足と人の足じゃあ、速度勝負を挑んでも意味ないよぉ。 それに兵力差もある。 先に王都前にあちらさんが到着するのは仕方がないさぁ。